clue zemi 代表 永井 雄太郎

1980年生まれの松坂世代。
仙台一高〜早稲田大学政治経済学部。
リアル「偏差値30からの大学受験」の経験をもとに、幼児から最難関大・医学部受験まで対応の塾「clue zemi (教室・online)」を設立。並行して勉強と遊びの接点を表現するため飲食店『するめcafe』、首都圏トップランナーとのWwbコラムひらめきのタネ・2足のわらじーズ、仙台発フリーペーパー『余談Lab』の活動など。企画立案やアドバイザーなど、企業とのコラボレーションもしています。

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2022年の共通テスト解説(数1・A)

こんにちは。今回は2022年度大学入学共通テストの数学Ⅰ・Aの解説…ですが、分量がかなり多くなる気がします。実施時から言われていましたが「今までの問題がかわいく思えるくらいに難しい」ようです。2022年度共通テストの数学I・Aは解きましたか?筆者は60分では解き切れませんでした。というのも、アレは「序盤・中盤から応用が分からないと解けない、時間がかかる」問題だったと思われます。
文章をよく読むという戦術をとったら終わりです。問題そのものを読む→必要な部分だけ前置きを流し見るという方法でないと解けません。否、それをとっても今回の問題は解けませんでした。小数や累乗の計算は量が異常だったと思います。解答の桁数が5桁になり、しかも工夫ができないタイプのものは諦めるべきです。ただ、シンプルな立式で行けるものは点を取りにいきましょう。今回の問題は各大問のラストは解く必要がもしかすると無かったのかもしれません。いかにすぐ妥協ができてすぐ次に移れたか、「こんな問題は出ないだろ」という偏見をいかに払拭できたかが得点につながったのでしょう。とはいえ、思考力なんかこんな奇問で問うべきではなく、基礎がいかにできているかを問うべきです。考えさせたきゃ2次試験やAOなど、他の試験で問うてほしい。また、実用の裏、実用につなげるための 非実用 は決して無駄ではない。大人の皆様は共通一次やセンター試験を受けたか否かに関わらずそれを分かってほしいです。 では、詳しい解説をどうぞ。

ノートをとろう。

こんにちは。今回は「ノートを取れ」ということについて書いていきます。そもそも授業や話の内容に関して全てを理解しているならば、ノートなんぞ取る必要がありません。しかしながら、当然全てを理解することは不可能なのでノートを取ろうという話です。ノートを取る主目的は、見返して内容を思い出すことにあるので「未来の自分が読んでわかるか」という基準を基に作っていきます。いわゆる「東大ノート」などの概念もこの基準があるから「わかりやすいノート取り」として確立しているわけです。この目的を果たすためのポイントをいくつか書いていきます。まずは字のきれいさです。これは「未来の自分が理解できる字」で十分です。硬筆の書初めのようなきれいさは必要ありません。略したい部分は次々に自分の規則で略して構いません(例えば筆者は電気の「電」という字を中国語の簡体字で書いたりしています)が、書いた字が3なのかヨなのかろなのかというように判別に苦しむような書き方はしない方がいいです。(文脈から判断するという手はありますが、疲れたくないでしょう。)次に、見ていて疲れないような段組みを作りましょう。内容が左から右に進むものと逆とが両方混在しているとやっぱり疲れます。ですので、流れを1方向に定めて下さい。絶対です。また、1枚1枚に対してかなり密度濃く書いてしまうとやっぱり疲れるので、内容ごとに分けて(そんなに内容の変化がなければ1行空ける、大きい内容の変化はページを変える)書いた方が後で理解できる内容です。また、「内容をどう要約するか」です。慣れない人は先生や発表者が書くそのまま書いてください。たまに「そのまま書いてはいけない、もっと要約しろ」という人がいますが、それはノート取りにある程度慣れた人向けのアドバイスです。現実を見ていると「そのままのレイアウトで書けない」人もいることはいるのでまずはレイアウトごとそのまま書くのをお勧めします。これで最後ですが、板書用のノートは「教科ごとに分ける」「演習用か板書用かに分ける」というのが原則です。ただ、そのノートは必ずしも紙である必要はありません。タブレット端末を使うというのも手です。(が、端末に配布された資料をみて完全に理解した、とかいうのは愚かです。1から板書を作りましょう。)自分が古風な人間だからこう思うのかもしれませんが、「ボードの撮影」は決してノートの代わりになりません。自分の手でノートを作りましょう。今回は以上です。それでは。

一学期が終わって<中学編>

仙台市内の中学校では一学期が終わり、通知表を受け取ったことかと思います。学習指導要領の改訂の影響で、通知表の評価方法が大きく変わりました。これまでの評価の観点「知識・理解」「技能」「思考・判断・表現」「関心・意欲・態度」 新しい評価の観点「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」これだけではわかりにくいですが、「何を狙って学習指導要領を改訂したか」ということを考えると、自分たちに要求されていること、つまり「評定を上げるためには何が必要なのか」 ということに気づくことができます。今回の学習指導要領改訂のキーワードは2つ。・思考力・主体性です。これまでは知識偏重型の指導が行われてきました。「どれだけ覚えたか」という勝負です。しかし、「知識をストックるす」という役割はすでにコンピューターが担っていますし、その流れは加速するでしょう。複雑化した社会において人間に期待されているのは「柔軟な思考力」です。今後、これまであった職種の多くがコンピューターにとって代われられ、消えてなくなると言われています。そのほとんどが「知識ストック型」の仕事です。皆さんが将来活躍するためには「思考力」の養成が大切なので、評定もそこに重きを置いたものになったわけです。次に「主体性」についてですが、これもこれからの社会で必要とされていく能力であるため評定の柱となっているわけです。これまでは「言われたことをちゃんとできる」というスキルが必要とされてきました。その前提は「物事には正解があって、それを目指すことで社会が豊かになる」という考え方でした。実際に一昔前まではそのやり方が非常に効果的で、日本が世界有数の経済大国となる原動力ともなりました。しかし、今の世の中は複雑すぎて「正解がない」ということを前提に動いています。「正解がない」ということは「誰も正解をもっていない」、つまり「正解を教えられない」ということです。だから判断の基準を外に置くのではなく、何事も「自分で判断して動いていく」という姿勢が大事になり、新指導要領でもその要請を目指しているわけです。大学受験もセンター試験から共通テストに代わり、内容も大幅に変わりました。その変化とはまさに知識偏重からの脱却であり、思考力と主体性に重きを置くものです。思考力や主体性は知識とは違い、一朝一夕では身につきません。皆さんが勉強する上で、いわゆる「ラスボス」的な存在が大学受験となるわけですが、その準備としても「中学生のうちから思考力と主体性を学ぶ姿勢を身につけなさいよ」、と新学習指導要領は言っているのです。