clue zemi 代表 永井 雄太郎

1980年生まれの松坂世代。
仙台一高〜早稲田大学政治経済学部。
リアル「偏差値30からの大学受験」の経験をもとに、幼児から最難関大・医学部受験まで対応の塾「clue zemi (教室・online)」を設立。並行して勉強と遊びの接点を表現するため飲食店『するめcafe』、首都圏トップランナーとのWwbコラムひらめきのタネ・2足のわらじーズ、仙台発フリーペーパー『余談Lab』の活動など。企画立案やアドバイザーなど、企業とのコラボレーションもしています。

記事一覧(129)

一学期が終わって<中学編>

仙台市内の中学校では一学期が終わり、通知表を受け取ったことかと思います。学習指導要領の改訂の影響で、通知表の評価方法が大きく変わりました。これまでの評価の観点「知識・理解」「技能」「思考・判断・表現」「関心・意欲・態度」 新しい評価の観点「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」これだけではわかりにくいですが、「何を狙って学習指導要領を改訂したか」ということを考えると、自分たちに要求されていること、つまり「評定を上げるためには何が必要なのか」 ということに気づくことができます。今回の学習指導要領改訂のキーワードは2つ。・思考力・主体性です。これまでは知識偏重型の指導が行われてきました。「どれだけ覚えたか」という勝負です。しかし、「知識をストックるす」という役割はすでにコンピューターが担っていますし、その流れは加速するでしょう。複雑化した社会において人間に期待されているのは「柔軟な思考力」です。今後、これまであった職種の多くがコンピューターにとって代われられ、消えてなくなると言われています。そのほとんどが「知識ストック型」の仕事です。皆さんが将来活躍するためには「思考力」の養成が大切なので、評定もそこに重きを置いたものになったわけです。次に「主体性」についてですが、これもこれからの社会で必要とされていく能力であるため評定の柱となっているわけです。これまでは「言われたことをちゃんとできる」というスキルが必要とされてきました。その前提は「物事には正解があって、それを目指すことで社会が豊かになる」という考え方でした。実際に一昔前まではそのやり方が非常に効果的で、日本が世界有数の経済大国となる原動力ともなりました。しかし、今の世の中は複雑すぎて「正解がない」ということを前提に動いています。「正解がない」ということは「誰も正解をもっていない」、つまり「正解を教えられない」ということです。だから判断の基準を外に置くのではなく、何事も「自分で判断して動いていく」という姿勢が大事になり、新指導要領でもその要請を目指しているわけです。大学受験もセンター試験から共通テストに代わり、内容も大幅に変わりました。その変化とはまさに知識偏重からの脱却であり、思考力と主体性に重きを置くものです。思考力や主体性は知識とは違い、一朝一夕では身につきません。皆さんが勉強する上で、いわゆる「ラスボス」的な存在が大学受験となるわけですが、その準備としても「中学生のうちから思考力と主体性を学ぶ姿勢を身につけなさいよ」、と新学習指導要領は言っているのです。